思考のごみばこ

ゴミはゴミ箱に、思考はインターネットの海に

土砂降りのようになる

全然更新しないのに、見に来てくださっている方ありがとうございます。

 

久しぶりの更新なのに、暗い内容で申し訳ない。

元同僚の女性が40代で急死しました。

色々考えてしまってどうしようもないので、文章にまとめようと思います。

 

異動してからもご飯に行ったりしていたのですが、

もう1年くらいご無沙汰していて。

そのうち会いましょうね、ご飯行きましょうね、と言ってるうちに

亡くなってしまった。

私は親族以外で、仲良くしてた人が亡くなるのは初めてで、

想像以上に色々な感情が押し寄せてくるものだなぁと、

オーバー30にして、ひとつまた老獪した気がしています。

 

22歳のときに地元の同窓会で、

「そういえば○○ちゃん、元気?何してるのかな」

と聞いたら、

「昨年、自殺しちゃったんだよ」

と言われたとき以来の、あの、

「あ、人って若くしても死んじゃうんだ」という単純な気づき。

そして、衝撃。

 幼稚園がいっしょで、私が小さい頃の写真にも写ってるんですよ。

この少女がその後、突発的に手首に刃を当てるなんて、幼い私は想像もしてなかった。

 

私は従兄弟が小学生で事故死しているので、

「人が生きているのは確率の高い偶然」

という考え方は幼い頃からあるのですが、それでも、ショックで。

それが最後になると全く予期しない別れからの、永遠の別れって、本当に残酷で。

両祖父母や伯父は見送りましたが、もう老人と呼ばれる人の病死とはまた違いますよね。

まだ幼さの残る顔のまま、成長しない従兄弟や地元の友達。

それが、その人を思い出すときにじわじわと悲しい。

今の自分、大人の、年増になってしまった自分との違い、月日の流れが、悲しいです。

 

小学校のとき、3歳下の従兄弟が亡くなった。

20代になりたて、幼馴染が亡くなっていたことを知る。

そして今回、30を数年過ぎたころに。

「人が生きているのは確率の高い偶然」論を、私が忘れつつある頃に死がやってくる。

人の死って、その人ともう会えない、声が聞けない、笑いあえないんだと、

一人の人間とのお別れ、一人の友人を喪失したことの辛さがある。

正直まだ、あの人がこの世にいないことが信じられません。

健康を絵に描いたような人だったから。

 

ただ、それだけじゃない。

この辛さは、存在の喪失への悼みだけじゃないんじゃないかなと、ふと、思って。

とてもドライというか、私は冷たいのかな?と不安にもなるんですけどね、

身近な人の死によって、己の死への恐怖がまざまざと蘇る辛さもあると思うんですよ。

 

生きている限り、死ぬというのは頭ではわかっている。

 

だけど、まだ。

だけど、まだまだ。

自分は、自分だけは、生きていくと思っている。

思い込んでいる。

 

「健康診断、また引っかかっちゃったよ〜」と言いつつ、

「でも、へいき」

と、謎の確信がある。

その楽天的な考えがなければ、人って死に向かう恐怖に押しつぶされちゃうんじゃないだろうか。

だから普段から「私はいつか死ぬんだ!!!!」と考えて思いつめることはないけれど、

身近な人によって、原始的な恐怖に引き戻されるのかもしれない。

自分もいつか死ぬし、それがいつかはわからない。

明日の朝、目が覚めないかもしれない。

 

その元同僚は、出勤途中に倒れ、1週間入院したけれども帰らぬ人になりました。

馬車馬のように働くひとだった。

 

何年か前に、twitterでね、

「30になると、ぽつりぽつりと人が死ぬ。40になると、それが土砂降りになる」

みたいなつぶやきを見たんですよ。

(元ツイート見つけられなくてすいません)

こんなのがね、土砂降りのようになったら、身が持たないですよ。

でも、生きていくうちにね、もっと色々辛いことを経験していってさ、

守るべき存在だとか、そういうものを得てさ、

人は土砂降りの中で指す傘を得るのかもしれないですね。

そうであってほしいですね。

気持ちの行き場

同僚から借りたコミックエッセイがすごく良くて。

ニューヨークで考え中

1巻が素晴らしかったので、続刊も借りたらまた輪をかけてよかった。

日常の何気ない出来事や思いが、味があってきれいな線で描かれています。

私もアメリカに1年間だけですが住んだことがあり、

今も日常的に英語を使っているので、共感できることも多い。

だけど、海外で生活したことない人も、英語を使ってない人も、

共感できたり、はっとさせられるエピソードがみつかるはず。

 

私たちは毎日、いろいろなことを考えている。

悩んだり、笑ったり、

選んだり、捨てたりしながら生きている。

それって本当に何気なくて、意識せずに通り過ぎてしまう、思考の連続なんだよね。

時間が経てば、「自分がそう感じた」ということも忘れてしまうけれど。

毎日日記を書くと、自分の考えてたことが、「記憶」という脚色なしに記録されて、

生の出来事、生の感情にちかいものを振りかえれるかもしれないなぁ。

twitterを読み返すことはほぼないけれど、毎日なにかしらはつぶやいていて、

誰もフォローしてくれなくなっても、続けていこうと思います。

(そういえばtwilogどうなったかな?チェックしてみよ)

男の色気とはなんぞや問題

忘れた頃に更新されるこのブログ、

来ていただけただけで嬉しいです。

今日は、男の色気について考えてみようと思います。

 

先日、友達と男の色気とは何なのかという話になったのです。

女性に「セクシー」「色気がある」「えろい」と思われる男性に、

共通項はあるのか、と。

どこに色気を感じるかは個人差があるとは思いますがね。

私は男性の知性に色気を感じますが、

知性のない男性にエロスを感じる人も、いるだろう。

でも、だいたいセクシー呼ばわり(悪いことみたいだな)される男性って、

傾向がある気がする。

外見の色気は今回はおいておいて、それ以外の部分を考えてみます。

 

でもまぁ、色気にも色々と種類があります。

例えば、ジャニーズJr.系の美少年色気と、大人の男性の色気。

ここでは、大人の男性のわかりやすい色気について語っていく所存です。 

 

セクシーな芸能人

まず、一般的に言われる「男の色気」を考えてみる時、

芸能人の色気を分析するのが一番手っ取り早い。

 

セクシーな芸能人って、どんなタイプだろう?

2017現在で真っ先に浮かぶのはやはり斎藤工でしょう!

私のタイプではないのですが、やはり彼は「えろい」!

どうして斎藤工はえろいんだろうか。

それはまず、声や話し方なんじゃないかなと。

低くて、少し甘い。

そして、抑揚が絶妙。つーか、あまり抑揚がない。

全然ハキハキしてない。

ちょっとけだるい感じが、セックス前の誘い声や事後の声のトーンを

思わせるんじゃないでしょうか。

セックス前・中・後の男性の話し方って、独特ですよね。

普段からの立ち振舞に、性的なものをふくませるというのは、

色気につながると思います。

私の知るMr. セクシー(一般人)も、やはり話し方がえろいのです。

声がえろく、話し方がえろい。

露骨にいえば、セックス中の様子がリアルに想像できてしまう感じ。

 

あとは、受け答えですかね。

相手の言葉に一拍おく。

すぐに答えないで、一拍おいてゆっくり話し出す。

これは非常に大人っぽく、成熟した人間という印象を与えます。

 

私の友達に百戦錬磨のセクシーガール(夜のお仕事でブイブイ言わせてた)がいるのですが、

彼女も十代の頃からこの会話の「間」を完璧に身に付けておりました。

 

ちょっと脇道にそれるけれども。

これもまた別の友達で、モデルをやってる子がいます。

いわゆる雑誌のモデルというよりも、ショーやブライダルフェアで仕事をしています。

その子がブライダルフェアの仕事をする際に事務所の人から注意されたのは、

「考えてから答えると、年齢がバレる。若い子はすぐに話し出す」というもの。

そのモデルの友達は仕事を始めたのが遅く、ブライダルフェアなどで一緒になるのは、

年若い娘さんたち。

そういう所にも年齢が出るのか・・・と彼女の話を聞いて驚いた記憶があります。

 

成熟=エロスとは限りませんが、会話のなかでの「焦らし」というのは、

色気につながるんじゃないかしら。

 色気のある人とは

話し方や声と言った表面的なものに加えて、

その男性の中身も色気をにおわせるものがある人と、

そうでない人がいます。

まず、自信

自信がある人は、色っぽいと思います。

過度な自信がある人、根拠なき自信はクソダサですが、

程よい自信は余裕を生み、余裕は色気を生み出す!

余裕なくセカセカしてるより、落ち着いてどっしり構えてる人のほうが、

セクシーなのであります。

 そして、性欲

 

 

 

・・・性欲!

性欲なんですよ、奥さん。

やりたい、やりたい、やりたいよぉおぉぉぉおぉ

という気持ちです。

下半身ペロンしろとか、「やりたい!」と叫ぶという話ではなく、

その気持ちを持ち続けること。

まずは、性欲ないと色気なんて生まれようがないね!

中年というのは性欲が枯れてくるお年頃ですが、

性的現役感を漂わせている中年男女っているじゃないですか。

色気っつーか、もはや「まだまだやってますよ感」と言ったほうが正しい感じの。

 

いつまでも枯れることのないリビドー。

中年の現役感ムンムンの男の色気はすごいよ・・・。

匂い立つ性欲。

ここまで書いて、色気の正体、わかった気がします。

気の持ちよう、「やってるよ感」「やってやるぞ感」ですかね。

 

色気がある男性がモテるとは限らないけれど、

やはり色気っていうのは男力だとは思います。

そしてここまで書いてきて、

自分のパートナーには不必要な色気を備えてほしくないなと、

矛盾したことを考えてしまうのであります・・・。

Michael Korsのスマートウォッチを買いました

f:id:matotoro:20161224013838j:image

もう買って数週間経ってますが…。

Michael Korsのスマートウォッチを買うとき、

実際に使ってる方のブログなどが見つからなかったので、

さらっとですが紹介してみようと思います。

これから購入を検討してる方の参考になれば。

 

時計は大好きで、いくつか持ってます。

よく使うのはLUKIAのもの。ソーラー電波のやつ。

でもこの時計を買ってからはもっぱらこれです。

 

買った理由

見た目がスマートウォッチっぽくないので、

時計としての見た目がまず気に入りました。

前からスマートウォッチに興味があったのもあり、

Micheal Korsがスマートウォッチ出したんだ!という目新しさも。

スマートウォッチって、男性が持っているイメージなのですが、

これは女性から見ても「素敵!」と思えるものかと。

加えて、

 

新しいもの好き

ガジェット好き

手軽にSNSやLINEの通知が見たい

天気や日付などが見やすい時計が欲しい

 というような理由もあり。

値段も5万前後と、そこまで高くないってのもポイント。

 

気に入ってるところ

画面が変えられる!

f:id:matotoro:20161224014202j:image

自分の好きにカスタマイズできるので、飽きっぽい私にはぴったり。

 

ムーミンのフェイスもあるよ。

f:id:matotoro:20161224014028j:image

 色も自由にチェンジできます。

f:id:matotoro:20161224014227j:image

タッチするとアニメーションになったりするものもあって楽しい。

あと画面が大きいので、時間が見やすいのが実はすごい気に入ってる。

 

充電器はこんな感じ。可愛いサイズ。

f:id:matotoro:20161224014239j:image

この充電器の上にのせればOK。

 

 LINEの通知はこんな感じです。

f:id:matotoro:20161224015258j:image

絵文字もばっちり表示されますよ〜。

 

文字はスマフォで見るのと変わんないですね。

f:id:matotoro:20161224015306j:image

 

もうちょっと・・・な点

重い・・・けど、想定内でした。

店舗で買ったのですが、実際につけて「重い!!!」と思ったけど、

「まぁしょうがないかなぁ・・・」と思える程度ではある。

ただ、重さを気にする人には結構ネックかなぁ。

指紋が目立つ!

こまめに拭くしかないっすね。

充電がもたない!

毎日充電しないと無理ですねこれは。

私は仕事中は通知オフにしてますが、夜には充電が残り少なくなってます。

よく使う人は一日もたないんじゃないかなぁ。

あとは、iPhone使ってる人は音声通話ができなかったり、

一部メール機能が使えなかったりするそうです。

私はiPhoneユーザーですが、そこまでハードユーズするつもりもなかったので、

気にせず買いました。

iPhoneユーザーは、買う前に使える機能をチェックしたほうがいいかもしれません。

すごいインパク

 ちょっと恥ずかしいほどの存在感。

かなりいろんな人に指摘されます。

「それ、なんですか?」

「いかつい時計してますね」

などなど・・・。

正直、めんどくさいレベルでつっこまれます。

もうめんどくさすぎて、仕事中はLUKIAにもどそうかなと思うレベル。

あと、「高そう」とも言われるので、

高級感はありそうです。

少しでも肌なじみのよいものを、とローズゴールドを買いましたが、

おかたい職種だと絶対無理ですねこれは・・・。

 

総合的には満足しております。

気に入るポイントは人それぞれだと思うのですが、

私にはウォッチフェイスが変えられるのが大きいですね。

デザインも豊富で、楽しいです。

ただ、それが数々の難点(毎日の充電、仕事でつけづらい)を補えるものかというのは、

個人差があるのかなぁ〜というのも正直なところ。

でもまぁそこまで高額なものでもないので、ガジェットが好きで、

店舗で見て、ビビッときたら買い!だと思います。

試着室で思い出したら本当の恋だと思うのか、顔に出したらプロじゃないのか

f:id:matotoro:20161009141533j:plain

 

インテグレートのCMが話題ですね。

www.shiseido.co.jp

炎上は知ってはいたのですが、CM自体は見ていなくて。

(追記:この記事更新後、録画してた番組見てたら2度も流れました!見れたっ!)

もうWebで見れないんですね・・・。

 

多くの女性の怒りをかったのが以下の内容のよう。

CMは第1弾と第2弾があり、特に批判を浴びているのが第2弾の「がんばってるを顔に出さない」篇。パンをくわえながらPCに向かう主人公(小松菜奈さん)に対し、「今日も頑張ってるねえ」「(でも)それが顔に出ているうちは、プロじゃない」と男性上司がピシャリと語りかける――という内容でした。

 引用元:資生堂「インテグレート」批判受けCM取り下げ 「しんどい生き方助長」「25歳過ぎたら女の子じゃない?」と炎上 - ねとらぼ

 

なるほど・・・。

これは確かに、イラッとくるなというのが正直な感想です。

「そんなのわかってるけど、うるせーよ」

と、言いたい。

天海祐希に言わせるべきだった。

多分、天海祐希みたいなキリッとした女性上司が同じこと言ったら、

ここまで叩かれなかったんじゃないかなぁ。

 男性に言われるっていうのが、世の働く女性の逆鱗に触れたんだと思う。

辛いのは、男性陣も一緒。

女性よりキツイ場面も多いでしょう。

その辛さは、その性じゃないと、わからないから、

言ってもしょうがないのだけども。

だけどあえて言おう。

女性には月1で来襲する敵がいるのです。

もちろん個人差は大きいのだけど、

わかってくれるのは同じく月のものが重い女性のみ。

軽い人は、「あまえんな」と感じる。

私も重いほうなのですが、本当にきつい。

まず1周間ほど前から、急に悲しくなったり、いつもは流せることにイラつく。

はじまったら腹や頭や腰が痛い、立ちくらみがする。

あと、肌が荒れる!これも、気分が落ち込みますね。

最近は白いプツプツが顔中にできるようになりました。

化粧品を変えるのも、生理中はアウトとかいいますね。

肌が敏感になるため。

昨年は痛くてデカいニキビが頬にできて、皮膚科に行ったことも。

 

このような諸々の不調がないだけで、

男性は恵まれてるんじゃないのかな、、、

 

とすら思ってしまいます。

おおっぴらに体調悪いアピールするとバレそうだから、

元気なふりをするのもしんどいです。

自分が悪いわけじゃないのに、バレたら一大事感がある。

このストレスを、大なり小なり女性は背負っているのです。

頑張っているのが顔に出るのは、プロじゃないのか。そうかそうか。

月1の敵のことを知っている女性が言ったのだったら、

少なくとも私は何も思わなかっただろう。

むしろ、ハッとしたと思います。自分の弱さに。

目を充血させて出社してはいけない

そして私が思い出すのは、電通勤務で過労死認定された東大卒の女性のこと。

「髪ボサボサ、目を充血させて出社すんな」

と、上司に言われたとつぶやいてましたね。

どんなに追い込まれているときでも、颯爽としていなければいけない。

それは、社会人としてのマナーなのかもしれない。

頑張ってる姿を見せない、いっぱいいっぱいなのを悟られないようにするため、

働く女性たちはきれいに化粧をし、身だしなみを整える必要があるのです。

資生堂の言いたいことはよくわかるんです。

いつも、いつまでもきれいでいること、素敵な社会人女性であることの大切さと、

それをサポートするのが化粧なんですよ、っていうこと。

間違えたことは言っていないんだよねえ。

でも、それ、化粧品会社が言ったら夢がなくないですか。

義務でする化粧って、苦痛でしかないもの。

私は大学院で、ざっくり言うとデザインをやっていたのですが、

 授業の課題でソフトウェアのデザインをするというのがあったのです。

私は、よくする化粧のテンプレートを鏡面状の画面に映し出すみたいな、

毎日の化粧を楽にするというソフトの案を出しました。

発表のとき教授に、

「男だからよくわかんないんだけど・・・

 化粧をする楽しみ、喜びとかないの?」

みたいなことを言われたんですよ。忘れられない。

当時私は精神的にも余裕がなく、体調も悪くて手術を繰り返しており、

化粧なんて毎日のルーティンのひとつだった。

それを見透かされてましたね。

試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。

LUMINEのコピーで、こんなものがありました。

f:id:matotoro:20161009053851j:plain

これこれ、これなんだよねえ。

好きな人に会う日には、ちょっとおめかししたくなる。

それがデートだったら、そのために服を買っちゃうこともある。

それが恋だし、楽しい消費なんだ。

そういうドキドキ、ワクワクした感情を呼び起こさせてくれるような、

そんな広告、コピー。

 資生堂は、女性を不安にさせる、追い込むのではなく、

ワクワクさせてほしかった。

 LUMINEの広告がよく話題になりますが(これも以前炎上したが)

LUMINEの広告は、女性をワクワクさせるのがうまいと思います。

f:id:matotoro:20161009141559j:plain

f:id:matotoro:20161009141610j:plain

 

「はぁ、明日も仕事か。とりあえずこれ着とくか」

「会社用にセールでブラウス仕入れるか」

こんな気持ちで服を選ぶ不幸さ。

「あ〜化粧めんどくさ!今日はアイシャドウなしでええやろ」

などと、義務的に化粧をする朝の不幸さ。

 

多くの働く女性は、その不幸を身をもって知っているのです。

だから、資生堂の追い込みに立腹した。

私、思うんです。

怒りって、悲しみに似てる。

自分が踏みにじられたって感じて、傷ついて、

それが怒りへと昇華していくこと、多いんじゃないかなって。

 

f:id:matotoro:20161009141618j:plain

言ってることの本質は、資生堂と同じなんですよ。

だけどLUMINEのコピーは、きちんと、女性に寄り添っている。

社会で働く女性のメイン層、特に責任を持ちだすのが 

 資生堂の第2弾CMでも大きな意味をもった「25歳」からじゃないかな。

女性にかぎらず、人は社会のなかでいろんな葛藤が生まれて、

そのなかを生きている。

笑顔になるのが辛い日だってある。

全身黒い服を着たいような、黒しか着れない気分の日もある。

どうしてもベッドにしがみつきたい、

肌に色をのせたくない日も、ある。

 

それを、「プロじゃない」という言葉でザックリ切ったのが、

資生堂CMの愚かなところ。

 

嗚呼25歳

インテグレートのWebCMは、それだけじゃない。

第2弾CMが「若さがなくなると女は変わらねばならぬ」

というテーマなのも、嫌悪感を示している人が多いですよね。

 これもやはり、一言で言うと

「わかってるけど、うるせーよ」

 なんです。

女性が若さ、きれいさを求められる存在だなんて、

女性自身が一番よくわかっている。

それが失われていく恐怖も。

だからこそ、コスメやアパレル業界の方々には、

恐怖を煽るのではなく、

寄り添ってほしいなと、思うのです。

アラサーのおばちゃんからの、お願い。

30代のSNS事情

FacebookInstagramが好きな私。

あまり筆まめなほうではないのですが、人に興味はある。

なので、ゆるく人の消息を追うことができるSNSは大好物なのです。

一番初めにやったSNSは高校生の頃にアメリカ人の友達に誘われてやったMySpace

その次は大学で流行してたGREE、そしてmixi

Facebookも大学3年くらいの時に、アメリカ人の友達に招待されました。

大学院1年では、twitterを開始。

いろんなSNSに手を出してきました。

 

今はFacebookInstagram、そしてtwitterを主にやっています。

学生時代の色々な友達の写真を見ると、

子供が生まれたばかりの子は、子供の写真ばかり投稿するなぁ!と、

少しつまらなく思います。

今日はその感情と、ママさんパパさんが子供の写真を連投する背景を、

掘り下げてみようと思う。

毎日カレーライス

私もマリタソ(愛犬)を飼ったばかりの頃や、

甥が生まれたばかりの頃、しょっちゅう写真を載せてたことを思い出します。

もう、可愛くて可愛くてしょうがないんだよね。

で、写真を撮る。

ああ、なんて可愛いんだ!

ポチー(Facebookドバー)

 

あふれる思いが止まらない〜♪なわけ。

だけど冷静になってみると、

そんなにしょっちゅう人の子供の写真を見たいとは思わないのです。

(ましてや私なんて犬だし!甥だし!)

そりゃたまにはいい。

おお、こんなに大きくなったのか!って感動するからね。

でも、毎週のように載せても、変化がないじゃないの。

親にはわかる変化、感動する変化でも、

他人からすると「またか・・・」ってなるわけです。

 

これが、食べ物の写真だとします。

月曜日はカレーライス、水曜日はクッキー、金曜日は居酒屋メシ。

これはよい。

それでは、

月曜日にカレーライス、

f:id:matotoro:20151220124721j:plain

水曜日にキーマカレー

f:id:matotoro:20160825033425j:plain

金曜日にハヤシライスだったらどうか。

f:id:matotoro:20120912190525j:plain

多くの人は、

「またか・・・」

って思いませんか。

作った側からすれば、それはすごい写真なわけ。

スパイスからこだわったカレーライス!

オシャレに盛り付けられたキーマカレー

今までで一番よくできたハヤシライス!

その手間や、作るまでの過程もひっくるめて、

他人には計り知れない思いがあったりするかもしれない。

当事者にとって、その記録はプライスレス!!!

 

でも、他人から見たら、

「何やら茶色いもの」

でしかないのかもしれない・・・。

 

リア充の宴

たまに、Facebookを見ると気分が落ち込むことがあります。

「みんな充実してるな・・・」

「幸せそうだな・・・」

「金持ってるなこりゃ・・・」

そう、私はつまらない毎日をおくっているわけです。

職場と家の往復!家には老いた両親!

 (と、可愛いマリタソ)

帰宅してからの私の思考を占めているのは、

「早くお風呂入って寝なきゃ」

「持ち帰ってきた仕事やっつけなきゃ」

この2点。

そんな私にとって、SNSで垣間見える格差は、

精神的にくるものがあります。

でも、私は友達に興味があるのである!!!

だから時間があるときは、ポチポチみんなの投稿をチェックします。

 

最近どうしてるのかな〜^^ポチポチ

 

そんな中での、

「まーた子供かーい!!!」

にイラっとくるんだと思う。

幸せへの嫉妬もある。

大いにある!

アラサーがSNSを利用するにあたっては、

SNSリア充の宴を見せていただくもの」

これを肝に銘じるべきなのかもしれません。

 

きっと私も子持ちだったら、溢れる子供写真をもっとあたたかな目で見ることができるのでしょう。

むしろ、自分の、

他人から見たら別に可愛くもない(けど私には天使)子供の写真を、

毎日のようにあげるんでしょうね。

可愛い赤子を育てる仕事

育休中、もしくは専業主婦は、

非常に過酷で、気晴らしもなかなかできないかと思います。

子育ては24時間営業です。

頑張っていても、目に見えた「成果」や「報酬」はない。

子供の成長が成果であり報酬?

そういう話をしてるんじゃねえんだ!(怒号)

子育て頑張ったところで、お金もらえるわけじゃないですか。

もちろん夫も子育て頑張っている妻に感謝はしているけど、

その一方で

「でも僕ちん外で働いて稼いできてるもんね〜」

という思いもある。

母親が子育てをちょーっと楽しようとすると、

「母親なのに・・・」

なんて言われてしまう世知辛い世の中。

だからこそ、

「私の毎日の成果を見てえ〜〜〜〜」

という気持ちも(無意識に)あって、

SNSへの投稿が激増するのではないでしょうか。

あと、家に縛られているというのも大きい。

外で仕事するでなし、遊ぶでなし。

そりゃ赤子の写真撮るくらいしか、憂さ晴らしできないよ!

そんでもってたくさんイイネもらって、

「可愛い」っていうコメントもらわないと、

やってらんねーよ!

 

私の家には数ヶ月に1回、兄一家が来ます。

一泊するだけで、こっちまで疲れます。

すごく楽しいし癒される一方で、

子供を持つことの大変さがほんの少し、見えてくるのです。

 

所詮、SNSは自己満足。

何を載せてもいい。

というわけで私も、

これからも!

誰もクソほども興味ないと思われる私のネイルの写真や、

f:id:matotoro:20160825033657j:image

食ったものの写真!

f:id:matotoro:20160825033723j:image

犬の写真!

f:id:matotoro:20160825033750j:image

買ったものの写真!

f:id:matotoro:20160825033824j:image

行った場所の写真を!

f:id:matotoro:20160825033841j:image

載せ続けます!

昭和末期世代にはたまらない「岡崎に捧ぐ」

今日は、先日読んで非常に面白かった漫画を紹介したいと思います。 

岡崎に捧ぐ 1 (コミックス単行本)

読んだ時、皆さんに普及活動せねばと思いました。

でも、結構有名みたいね?

・・・・。

私がなにでこれを知ったのかということ、こちらの雑誌です。↓

ROLA(ローラ)2016年09月号

 ずるいよこの表紙は・・・!

85年生まれの私は、天使なんかじゃない(小学校)→ご近所物語(小、中)

→パラキス、NANA(高校)と、矢沢あいの名作が少女時代の友だったのです。

で、この雑誌を買ったところ、「岡崎に捧ぐ」が掲載されていたというわけです。

noteでも、3話くらい読めるようです。

ちなみに単行本化されるまでは、全話読めた模様。

 

f:id:matotoro:20160823190239j:plain

こんな感じの可愛いタッチの絵。岡崎に捧ぐ|山本さほ|note

f:id:matotoro:20160823223526j:plain

横浜に転向してきた山本さんと、岡崎さんの日常を綴った漫画です。

掲載されていた漫画を読んだ限りでは、そこまで抱腹絶倒ではなかった。

が!

ディティールがやばいんです。

マリオペイント、たまごっち、ぎゃおっぴ(!)、ポケステ、、、

f:id:matotoro:20160824000205j:plain

たまごっちはこれの一番左を持っていました。

真ん中も一番右のカラーも、持ってる子いたなぁ〜!

作者と同い年生まれだから当たり前なんですけど、

子供の頃流行っていたものがドンピシャ。

うぉおぉおおぉお懐かしいよぉおぉおぉおおお!!!

となったわけです。

で、続きも読んでみたいなぁと思って買っちゃいました。

現在、2巻まで出ています。

消しゴムのカスをとるローラーつきの消しゴムなど、

f:id:matotoro:20160824000343j:plain

なんとなく忘れてたけども「あったあった!」というものがたくさん。

消しゴム、集めてたなぁ、とか、友達と冒険きどりで目的もなく歩いたりしたなぁとか、

なにげない記憶が呼び覚まされて、

「ああ・・・・」

ってなりました。助けて。

神奈川に住んでいたことがあるので、舞台もなんとなく親近感。

80〜90年台生まれくらいまでの人は、当時の時代の雰囲気を楽しめると思います。

どんどん技術が進化していって、それが身近の人に浸透していく。

それに驚かされていました。

あの時代に開発やってた人は楽しかっただろうなぁ。

 

あの頃

例えば、私は中1で初めてPHSを持ったのですが、

f:id:matotoro:20160824000558j:plain

これでした↑AT-33のピンク。

確かメールはPメールと読んでて、カタカナオンリーで40字とかだったかな?

それでも、友達とやりとりするのが楽しくて仕方なかった。

で、高校生になって携帯を買ってもらったのですよ。

その時大人気だったのはdocomoのNシリーズの二つ折り。

だけどそれはまだカラーじゃなくて。

だから、初のカラー携帯であるDensoのフリップ式にしました。

f:id:matotoro:20160824001035j:plain

だしメールはたくさん文字が打てて絵文字も可愛いし、

本当にテンションが上がったなぁ。

こんなわかりやすい進化、もう今じゃなかなかないなって思います。

進化しきって、成熟した感じがする。

iPhoneは4から愛用していて今はiPhone6 plusを使っていますが、

何がどう変わったかって・・・サイズだとか、本当細部の細部ですよ。

緑がかった液晶でカタカナ打ってたのが、

カラーで絵文字のメールになった!!!っていう話じゃないわけ。

そんな時代の「これからどんなものが生まれるんだろう」というワクワク感が、

漫画から十二分に伝わってきて、すごい嬉しかったです。

時代の空気感も描いてるのが、この漫画のすごいところ。

 

でもこの漫画、それだけじゃない!

ノスタルジック漫画として楽しいだけでは、

ここまではおすすめしないんですけども。

ギャグ漫画として純粋に笑える!

本当にツボです。

私のお気に入りは、2巻の20話。

真面目な森くんの話です。

漫画読んで声出して笑ったの久しぶり。

21話で深夜にお腹こわしたときに、

便座に座ってる山本さんがの明日のジョーになってたりとか、

倒れてるシーンが曙だったりとか、

そういう小ネタもいちいち面白いです。

 

夢のつづき

1巻のあとがきで作者の方も書いていましたが、

大人になって子供の頃のことを思うとき、

新たな発見がありますよね。

腑に落ちるというか。

いわゆる「大人の事情」というものがわかって、

「ああ、あれは・・・」って切なくなったりする。

大人になってから出会ってたら仲良くなってないだろうなっていう子と、

小学校の頃はすごく仲が良かったりもする。

で、やっぱり色々と生きる道が違っていて、その子とは疎遠。

今はあの頃の思い出しかない。

純粋に、「楽しい」っていう気持ちを共有する相手が、

友達だったのに、それだけじゃ仲良くし続けられない。

20代半ばから30過ぎまで、女性って、

結婚、出産で環境がめまぐるしく変わる。

興味のあることや、お金をかけるものも変わってくる。

そんななかで仲良くし続けることの難しさを痛感しているよ。

あの頃、「なんとなく疎遠」ってのがわからなかったけれど、

今ならすごくわかる。

違うコミュニティで生きるようになると、

自然と押し出されるんだよね。過去が。

そんな中、作者と岡崎さんは今でも仲が良いみたいで、

なんとなく安心します。

かくいう私にも何人か幼なじみがいて、今でも月1くらいで会います。

でもそれは、私が地元にUターンしてきたから。

私がまた地元を出たら、わからないよね。

それまでは、仲良くしていたいなぁ、

子供時代の続きをここでしたいなぁと思う次第です。

 

私もなんやらかんやらで大人ってやつになっちまったけど、

何がどう変わったのかはよくわからなくて、

毎日必死に心臓動かしてたら、大人になっていた。

子供の頃、「大人」は自分とは違う生き物のような存在だった。

だけど、大人になったらわかる。

子供と大人ってグラデーションみたいになってるんだってことを。

 

大人ってつまらないことを言う存在で、

私はいつも怒られる側だった。

大人は自由で、勝手だと思っていた。

だけど本当は違うんだよね。

クソガキだった私も今は怒る側になってしまったけど、

子供の頃の思い出っていつまでもきらきらしていて、

たまに思い出しては、

「はあ、また明日から頑張ろう」

そう思って力をふりしぼって生きている。

大人ってそんなもん、なんだよねえ。

 

過ぎていく毎日のなかで、

こうやっていろんなことに思いを馳せるのって大事かもしれない。

ちょっと立ち止まらせてくれて、

いろんなことを考えるきっかけをくれる漫画でした。

 

ぜひ「岡崎に捧ぐ」読んでみてください。