思考のごみばこ

ゴミはゴミ箱に、思考はインターネットの海に

ワンの死とか

先月、18年近く飼っていたワンが死んだの。
詳細は今でも思い出すと泣けてくるからここには書かないことにします。
最期は苦しまずに逝けて、よかったと思う。
悲しくてしょうがなかったけど、でも長い間よく頑張ったよね。
長い間私たち家族を喜びで満たしてくれてありがとうね。
最後の一年くらいは足腰も立たず、目ももう何年か前から見えなくて。
最近は痴呆もすごくて、真夜中に吠え声でおこされて、
ご飯をあげたりなでて落ち着かせたり排泄物の処理をしたり・・・
正直大変だったけども、そのお世話がなくなって、なんだか気が抜けちゃった感じ。


実は私はワンが亡くなってから鬱々してしまってたの。
友達と会うときは元気にしてなきゃと思うし、
外にいるとワンの不在を考えずにすんで、明るくなれた。
でも家に帰るといつもワンがいたリビングにいるのが辛くて、
部屋にこもりがち。
家族と話すとワンの話になってまた悲しくなるから、
だんだん話さなくなって・・・
それまでがリビングにいる時間も親と喋ってる時間も長かったから、
余計だと思うんだけどね。
私に話しかけないでくれという拒否のオーラがすごかったって言われた。


で、親から新しい犬を迎えないかって提案されたのです。
母が私を心配して父と話したらしいんだけど、
父は母の様子も鬱々としてることに気がついてて、
「そういうお母さんも、様子がおかしいよ最近・・・」って話したそうな。
やっぱり犬がいないと、家が静かで辛いね、
私たちの会話の内容の多くは、ワンに関することだったねって、
そんな話。


迎えるにしても、もっと時間が経ってから、と思ってたから、
親から新しい犬の話しをしたときはちょっと戸惑ったけど、
ちょうどその日に夢に亡きワンが出てきたこともあって、
色々考えた。


私は犬が死んですぐに新しい子を迎える人を見て、
なんだかなぁとずっと思ってた。
前の犬に対する思い入れとか、ないの?って。
でもそれは、体験しなきゃわからないことだったんだなって。
犬の死との向き合い方は、人それぞれで、
もう犬を飼いたくないと思う人もいれば、
新しい犬を迎え入れてその子をまた幸せにしたい、愛したいって、
それで救われる人もいるんだなぁと思う。
今だから、思うんだけど。


で、試しに近所のペットショップ行ったら、
子犬がどの子もそれはそれは可愛くて、ああ、新しい犬がきたら、
ワンのことを考える隙間が少しなくなるかなとか考えた。
犬を飼うのは本当に大変で、覚悟がいるんだよね。
介護の大変さは痛感したし、旅行も家族全員で行くのは厳しくなる。
だけど、また、犬を愛したいな、生活の一部にしたいなと、思えた。
というか、小学校2年生の頃から実家に犬がいるのが当たり前で、
いない生活のほうが私の人生で短いんだよね。
だから本当に、ぽっかり穴が開いちゃったんだと思う。


まだ急だし忙しいってのもあって、すぐには考えてないんだけど、
近々ブリーダーさんのところに行ってみようと思ってます。